シャープ、東証1部への復帰を申請

 経営再建中の電機大手シャープの30日発表によると、東京証券取引所へ1部復帰の申請をしたそうです。

 シャープはリーマンショック以降の経営悪化に歯止めをかけられず、更に東日本大震災後の円高で財務状態が悪化。2016年に債務超過に陥って2部に降格、台湾の鴻海精密工業に買収されました。買収後は、鴻海は戴正呉社長を派遣して経営再建に取り組み、17年3月期連結決算の営業利益で3年ぶりとなる黒字転換を果たしました。

 5月26日には、2020年3月期連結決算の売上高を2017年3月期比約1.6倍となる3兆2500億円、営業利益を同2.4倍の1500億円にする3カ年中期経営計画を発表しています。

 東証は、通常3か月程度の審査期間でシャープの経営の健全性などを審査、認められた場合、秋に1部へ復帰すると見られます。1部から2部へ降格した企業が再び1部へ復帰するのは、2011年にオリエントコーポレーションが果たして以来です。

 2部に降格してからわずか1年余り、こんな短期間に復帰できるとは、今までの経営陣は何をしていたんでしょうか?。

鴻海によるシャープ買収、中国当局が承認

 台湾の鴻海精密工業が11日に発表した声明によると、同社によるシャープの買収を中国の独占禁止法当局が承認したそうです。

 シャープは2016年4~6月期連結決算で274億円の当期損失を計上。6月末時点での債務超過額は750億円と、3月末時点より400億円以上膨らんでいましたが、8月に入っても鴻海からの出資が実行されず経営再建は停滞していました。

 鴻海はかねてからシャープを手に入れるべく動き、やっと3888億円を出資して議決権の66%を握って子会社化することで合意。しかし、折角手に入れたはずのシャープに、なぜ出資が遅れているのか?。その最大の理由は中国当局の承認が下りないことでした。

 シャープは勿論、鴻海としてもきがきではなかったでしょう。承認が下りない間にも、刻一刻とシャープの財務状態は悪化していましたから。

 鴻海は、規制上の見直しについて全て終了したとの声明を出し、「合意に基づき、できるだけ早期に手続きを完了できるよう対応する」と述べています。