KYBの免震不正、2ねんで全交換は困難か?

 油圧機器大手のKYBによる耐震・免震装置の検査データ改ざん事件で、不正な装置の交換について、建設大手が2年以内の交換に懸念を示しているそうです。

 KYBは今後2年間、新規受注を停止して交換用部品の生産を行う方針を示していました。不正な装置の出荷数は1万を超え、不正な装置が使用された建物は全国で1000以上と言われます。この交換を行うのは建設会社なのですが、これが一筋縄ではいきません。

 免震装置は地下に設置されており、交換は比較的容易です。問題は、壁の中に設置された制震装置で、これは壁を破壊して交換しなければなりません。しかも、各階に設置されているため数も多い。制震装置自体1メ-トルから3メートルあり、エレベーターで運ぶのも大変。タワーマンション等では特にそうです。場合によっては、交換工事中は住人が建物から待避しなければならない事態もありうると言う事です。

 工事を行う人手の確保も課題です。現在建設業は2020年の東京オリンピック・パラリンピックの影響もあって好調で、どこも人手不足。予定外の交換作業に職人を確保できるかどうか。

 実際免震ゴムの検査不正が発覚した東洋ゴムは、3年経った今でも交換作業が続いています。装置の生産だけならなんとかなるでしょうが、交換工事はそうは行きません。KYBの件も、多分2年では終わらないでしょう。

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